2013年2月26日火曜日

Tenpla gallery ONE

今週のTenpla gallery ONEは、

西山範彦さんです。
アートまで昇華した世界に誇る
日本のデニム加工技術をご覧ください。


照明もあてて一段と素敵な作品に。
3/3(日)までです。ぜひ遊びに来てくださいね。

2013年2月22日金曜日

『キセキ30』フロッタージュ展

今回は、開館50周年の最後を飾る企画
『天プラ・フロッタージュ展』のご紹介です。
2/19(火)~3/3(日)まで
2階ロビーの壁面に展示しています。
ぜひ遊びに来てくださいね。


「フロッタージュって何?」と思う方もいらっしゃると
思いますので、少しご説明を。

①フロッタージュをするには、厚手の紙と
4Bや6Bの柔らかい鉛筆を用意します。


②ここぞと思う所に紙をあて上から鉛筆で
擦っていきます。

③こんな感じに模様が浮き上がれば
出来上がり。

およそ100名の方に御協力いただき
天神山文化プラザの
お気に入りの場所で思い思いに
こすり出してできた作品たち。
張り合わせると、かくし文字も
浮き出して、素晴らしい展示になりました。


準備風景もちょっとお見せします。
たこ糸を使って引っ張りあげていきます。

高さやかたむきの微調整をして…


完成した後、スタッフで記念撮影!!

こちらの展示は撮影可能です。
天神山文化プラザにお越しの際はぜひどうぞ。
かわいいお友達が遊びに来てくれました。



2013年2月17日日曜日

Tenpla gallery ONE

今週のTenpla gallery ONEは、
吉田昭子さんの絵画作品で
『わーい まんかいだ』です。


絵のお孫さんも、こんなに大きくなり
二人も可愛い妹も増えてにぎやかになりました。
一足速く春を感じる作品です。
皆さん遊びに来てくださいね。
2/19(火)~2/24(日)までです。

2013年2月12日火曜日

『キセキ29』 

今回は、天神山文化プラザ開館50周年特別企画
ダンス公演「あいまに」を開催した時のお話です。


会場となる天神山文化プラザ2階ロビー、
この開放的な空間をどのように使っていくのでしょうか?
私も興味深々です。

柱の梁にうまく照明機器が仕込まれていきます。
                                      

   ロビーには、
  客席もつくられました。
 

コンクリートの打ち放しの階段もひとつの景色のようにみえます。

       

   


このトップライトは、
屋上から太陽光を2階ロビーに
取り入れるとともに.
外気を入れることもできます。


                     公演終盤には、なんとトップライトから
雪が降ってきました!!

天井までのガラスの窓、
コンクリートの塊のような階段、
トップライトの存在がダンサーの動きと
あいまって素晴らしいダンス公演になりました。
 


 「あいまに」の構成・振付の三浦宏之さんは、
このクリエイションは、50年という歳月に
この建物の中を人々がどのように通り抜けていったのか。
そして、今このタイミングで集まったダンサーたちが
どのように天神山文化プラザを通り抜けてゆくのか。
人と人、人と建物、人と時間、そのあいまに起こる
小さな出来事を作品化したいとお話されていました。 


一方ピロティでは、このダンス公演にあわせて
テキスタイル作家の宗友実乃里さんが
インスタレーションを展示しました。
天井の黄色にカラフルな作品が
素敵にはえますね。

Tenpla gallery ONE

今週のTenpla gallery ONEは、チョークアートの作品です。
江角明日香さんで、
『Chalk Art Makes Me Happy』です。


チョークで描いたとは思えない 
素敵な作品です。
ぜひ遊びにきてくださいね。

2013年2月3日日曜日

『キセキ28』 前川國男の愛した音楽

書籍「弟子たちは語る」には、前川國男氏について、

抜群の記憶力であった事、雑学に強くグルメで仕立てのよいスーツ、
速くないスポーツカー、オペラ、バレエのファンであった事など
前川氏の人柄を偲ばせるエピソードの数々が紹介されていますが、
中でも音楽への造詣は深かったと記されています。

そこで今回は、『前川國男の愛した音楽』をテーマに
前川國男が聞いたであろう音楽について、
LPレコードコンサートでおなじみの
行正健志さんにお聞きしました。


バルトークレコード、
バルトーク(1890-1945ハンガリー)ヴィオラ協奏曲
演奏:W.Primrose(Va) Tibor Serly(指揮)ロンドン新交響楽団

「弟子たちは語る」の中で、弟子達の思い出の中で言及されている
前川國男が所有していたのと同じLPレコードだそうです。

バルトークレコードはベラ・バルトークの息子、
ピーター・バルトークが興したレコード会社だそうです。
ピーターは優れた録音技師でもあり
モノラルLPに名録音を多く残しているそうです。





バルトークレコード、ピーターバルトークの録音による
バルトーク 弦楽のためのディベルティメント

演奏:LukasFoss(指揮)The ZIMBLER SINFONIETTA
前川國男はバルトークの作品の中でも特に
この曲が好きだったそうです。(弟子たちは語る)より


前川國男が、バルトークレコードのビオラ協奏曲のLPを
銀座のレコード屋で注文して購入したという話が出てきます。
ピーター・バルトークの存在やバルトークレコードの事を
当時カタログを調べて、よく知っていたのでしょう。
                       (弟子たちは語る)より
1950年当時、バルトークの作品のLPは
ほとんどない時代ですから、
バルトーク好きのマニアなら当然知っており、
前川國男が所有していた
可能性はおおいにあるのではないかと行正さん。




エリック・サティ(1866-1925)/ピアノ作品集
ジャケットのイラストはピカソが描いたサティの肖像。

前川國男は近くに事務所を構えていた亀倉雄策氏と
よくサティ談義をしていたという。
「弟子たちは語る」より

今でこそサティは大変人気のある作曲家ですが、
1950年代~60年代はじめには、
まだまだ知られていなかったそうです。



前川國男は製図室をめぐり、図面に手を入れながら、
「バルトークのライヴェルライメントを聴いた事があるかい?」
などと聞き、所員を慌てさせることもあったそうです。
「余暇を十分に取り、芸術文化に親しみ、
教養を高めると共に人生を楽しむことが
建築家の精神の高揚にとって
いかに大切かということを伝えたかった」
のではないでしょうか。「弟子たちは語る」より

今でもたまに、㈱前川建築設計事務所では、
前川國男所蔵のLPやSPを、聞かれているとか…。
心温まるお話ですね。


参考資料 「弟子たちは語る」※㈱建築資料研究者発行