2013年3月30日土曜日

『キセキ33』第1展示室

今回は天神山文化プラザの顔ともいえる
第1展示室のお話です。

入口です。
ピロティの人の流れを
利用したい部屋によって(展示室・ホール・図書館)
分散するため、それぞれの入口が設けられたそうです。

展示室入口から中を見た様子


展示室の奥側は床面が低く
大きな作品を展示できるようになっています。
階段も遊び心のあるデザインになっています。


毎年開催している、
ベートーベン弦楽四重奏曲
ギャラリー演奏会リハーサルの様子

受付付近の様子

アーティストファイブ・岡山2012の会場風景

第1展示室は、開館当時から現在まで
絵画や書道、現代美術、インスタレーションなど
多様な展示に対応できる展示室です。
壁全面には、作品が簡単に
掛けられるように穴があります。

また、箱状のフラットな展示室ではなく
階段を設けることによって、一段低くなった
奥側は、建物全体の高さを抑えながら
天井高を確保することで
大きな作品も展示することができ
想像力をかきたてる展示室になりました。





2013年3月20日水曜日

『キセキ32』現場写真

今回は、総合文化センターを建設した
㈱大本組の元現場監督 池上 傳氏から
お借りした貴重な現場写真をご紹介します。
撮影はすべて池上氏によるものです。

工事前敷地での写真。
東側から北西方向を望む。
奥に見えるのは天神岩です。


右下に見えるのは、現在建物の西側の道です。
当時は4m幅の道路でした。


バックホウによる掘削の様子

ローディングショベルによる掘削の様子
現在の荷解き倉庫付近


基礎杭打の様子

西側階段と柱部分の様子。
平成17年の改修時に階段を新しく作り直すのは
大変難しいという事で、そのまま残すことになったそうです。


杉板の型枠で曲線をつくるのは
大変難しいそうです。



2階入口の庇部分のカーブの部分

第1展示室の入口の部分

旭中学校(現中央中学校)の屋上より撮影
周囲に高い建物が建っているため
残念ながら、現在では見ることの難しい
貴重な1枚です。

総合文化センターは3方を崖に囲まれた8mほどの高台に
建設されるため敷地条件は厳しいものだったそうです。
また地盤も固く、掘削の際ドリルがすぐ壊れて
何度も直さなければならなかったし、特に西側階段は
珍しい設計のため鉄筋を組むのにも準備がかかったそうです。

現場の方の工夫の積み重ねのおかげで、完成した建物は
50年たったこれからも大切に使い続けていきたいと思います。


Tenpla gallery ONE

今週のTenpla gallery ONEは、洋画家 高原洋一先生の
シルクスクリーン作品で『Atmosphere:Window DV』です。
この美しいグラデーションをお楽しみ下さい。


今年度最後のTenpla gallery ONEは、
3/19(火)~3/31(日)です。
皆様遊びに来てくださいね。


来年度4月以降のTenpla gallery ONEの受付を
3月20日(水)より開始しています。
ぜひ宜しくお願いします。


2013年3月12日火曜日

Tenpla gallery ONE

今週のTenpla gallery ONEは、
神戸淑子さんです。
日本画の作品『樹下の女』です。


今週3/12(火)~3/17(日)まで
『神戸淑子絵画教室みず絵の会』で
天神山文化プラザ第5展示室で開催しています。
ぜひ遊びに来てください。

2013年3月7日木曜日

『キセキ31』総合文化センター

開館当時の岡山県総合文化センターが
昭和37年7月1日に発行の
建築雑誌『新建築』に掲載されていました。
(「新建築」池上 傳氏所蔵)

掲載されている総合文化センターの写真は
全て、関西におけるフリーランスの建築写真家の
草分け的存在として長く活躍された
多比良敏雄氏(1911~1983)撮影によるものです。

現在と変わらない西側外観
第2展示室は、まだありません。
                                     
            
左上、北西よりの全景 右上、ピロティより階段およびサービスヤードを見る    
左下、北側閲覧室外観 右下、南側外観

特に北西からの全景写真は、周囲に大きな建物が
建ってしまった現在では撮ることが難しい、貴重な資料です。
   


左上、ピロティより東側正面入口 
   左中、ピロティより西側階段を見る
左下、トップライトおよびベンチ
 右、レリーフ
トップライトの写真には屋上の床面コンクリートに
洗い出しでアクセントがつけられているのが写っています。
来館者に「ぜひ屋上を利用して欲しい」と
設計者が考えていたことが、うかがえる写真です。

              

 左上、1階入口ホールよりピロティを見る
左中、1階入口ホール
左下、小集会室288席            
右上、右下、図書館閲覧室
                                   
閲覧室は、現在、第3・4展示室として使われ
北からの採光はありませんが、
当時は、高い天井まで一杯に広がる窓で
大きく採光していた様子が写っています。


左上、 2階図書館ホール 右上、第1展示室内部
   
左下、2階図書館ホールから見たレリーフ
右下、第1展示室内部

2階のホール窓は、現在では武骨な耐震ブレースで
補強されたため、レリーフが見えにくくなってますが、
当時はすっきりと見通すことができたようです。
ホール天井のランダムに配置された照明と、
第1展示室の整然と配置された照明を比べると、
細部まで目的に合わせ、気を配った設計と
なっていることが判ります。



平成17年に建物の良さを残しつつ
現在の天神山文化プラザの姿となりました。
図書館部門は移転し、ホールはそのままに
展示室は第1~第5展示室に増え、
より多くの方に利用していただけるようになりました。

周囲で、次々と新しく建物が建築されていますが
古い建物の良さを活かし
大切に使い続けることは、
とても大事なことだと思います。

また、現在、多比良氏の撮影した多くの建築物が
取り壊されつつある中、氏の写真は
広く日本近代建築を検証するにあたっての
建築文化遺産としての価値を持ち始めているとのことです。
「村野藤吾と建築写真 写真家・多比良敏雄の仕事」より抜粋






2013年3月5日火曜日

Tenpla gallery ONE

今週のTenpla gallery ONEは、
黒住泰子さんで『彼方へ』です。



木綿布に化学染料で染めている作品です。
ぜひ遊びに来てくださいね。

3月20日(水)9時より 
Tenpla gallery ONEの25年度の
申し込みを受付いたします。

企画実施期間は
2013年4月2日(火)~2014年3月30日(日)
1作品(1人)の展示期間は
6日間(火曜日~日曜日)です。

お申し込みの方は2階情報センターへ直接お越しください。
初めてご応募の方は展示作品の写真などご持参下さい。

応募枠が無くなり次第、応募受付を終了いたします。
お問い合わせは天神山文化プラザ
Tel.086-226-5005(月曜休館)