2016年10月30日日曜日

50のキセキ+11 

今日、近畿大学建築学部の学生の皆さまが見学にこられました。


2階、3展ロビーの壁の切り込みの模型を熱心に見る学生。


屋上まであるレリーフの一番上の部分に一同大歓声。



天神山文化プラザのシンボルのレリーフ前にて記念撮影をしました。
随所に遊び心と前川國男の建築思想を
感じていただけたことと思います。

これを機会に前川國男の建物について少しでも
興味を持っていただけたら嬉しいです。
ぜひまた遊びに来てくださいね。










    

2016年10月16日日曜日

50のキセキ+10弘前市民会館

階段をのぼると!!


うおおおおと歓声をあげてしまいました。
2階ホワイエの照明です。
この素晴らしいシャンデリアは、銅館を使って作製されています。
平成26年度照明普及賞を受賞しています。
シャンデリアが映えるホワイエを人と人をつなぐ
心地よい空間となっています。

ホールのドアのとってです。
津軽塗がとても伝統工芸のさかんな弘前ならではです。
にっこりして、ここが一番好きと言われてた方の
素敵な笑顔が忘れられません。



ホールの中にはいると木製のイスです。




改修工事の計画にあたり、市と市民の協力で
忠実に復元された棟方志功の緞帳
「御鷹揚げの妃々達々」(おんたかあげのひひたちたち)
実際の緞帳はものすごく大きく
とても見事なものでした。

「このネプタの色、これこそ絶対まじりけのない
私の色彩でもあります」と棟方はいう。
津軽の凧の絵とネプタの風土に育まれた棟方志功の
色彩感覚について建築家前川國男は共感してやまなかった。
思えば前川の色彩感覚も独特なものである。
市民会館のロビー天井の「群青色は日本の夜明けの色」
「赤は人を高揚させる色」と好んで使い続けた。
前川カラーといわれるこうした色彩感覚にもまた
前川に流れる津軽の風土が見え隠れする。
白一色に染まる冬の情景のなか、力強く荒々しい
コンクリート材の素朴な外観に包まれて
内には、前川と棟方が織りなす津軽の色彩が
あふれる市民会館は弘前の風土がはぐくんだ建築なのです。

弘前市民会館大規模改修事業概要 継承と革新より

弘前市民会館は、改修前と改修後での音の響きなど
とてもデリケートな部分でも神経を使われたと
㈱前川建築設計事務所の所長のお話しでもありました。

緞帳のように、これからもずっと弘前市民に愛され
大切に心の中にいる市民会館だと思いました。



















2016年10月13日木曜日

50のキセキ+9弘前市民会館

弘前市民会館は、1964年竣工。
弘前公園の南の一角にあります。
一見シンプルなコンクリート打ち放しは
県産材のヒバの型枠を使っているので
劇場建築をドラマチックに演出。
音楽や演劇、市民の発表の場として
愛されています。


        

近くでみると大きな打ち放しコンクリートの
塊が目に飛び込んできます。
2013年に舞台裏の大キャンバスが復元されました。


        



夕方、振り向くと照明のあかりがもれていて
圧巻の美しさです。


これが弘前市民会館のコンクリートの壁です。
初めてみる粗々しいバラ板木目枠の表情を持つ
コンクリート打ち放し仕上げ壁です。


館内に入って吹き抜けの天井を見あげると、
弘前出身の日本を代表する洋画家佐野ぬい氏の
ステンドグラス「靑の時間」が設置されます。
幅6.0m高さ3.5mの大きなものです。
開館50周年記念事業として制作されました。



管理棟の天井は星空のような照明です。


このカラフルなイスが配されています。
タイルも,とてもいい感じです。



 1階正面奥のおにぎり型の天井ライトみつけました。
なんだか優しいライトです。
空間明るさ向上のため、新設されました。



この階段のぼると…次回お楽しみに!!










50キセキ+8 あれこれ



弘前市役所の方に「レトロモダンの街・弘前」「趣のある風景」
「趣のある建物」を頂きました。

弘前市には、弘前城をはじめとする歴史的な建造物や、明治・大正期の
洋風建築物などの文化財が数多く残されています。
これら弘前の風情を醸し出している古い建物を
「趣のある建物」として指定し、市民や観光客に発信することで
弘前の新たな魅力の発見や城下町としての奥行を
体感してもらうことを目的としているそうです。
弘前にある前川建築8つのうち7件、景観重要建造物に指定されています。




弘前の国登録有形文化財にスタバが初出店しています。
「旧第八師団長官舎」1917年に青森県を中心に
洋風建築を多く手掛けた棟梁堀江佐吉の長男である
堀江彦三郎によって設計された建物です。


棟梁堀江佐吉は、函館で洋風建築の基礎を
学んだといわれ、その卓越した技能で、
青森銀行記念館、旧弘前市立図書館、旧弘前偕行社など
斬新な洋風建築を数多く手掛けました。


今回は、いぞぎ足で弘前をの前川建築を訪ねましたが、
弘前にはたくさんの建築物が残されています。
ぜひ今度は、桜の咲く季節に行ってみたいですね。










50キセキ+7 弘前市役所

聖地巡礼第2弾は弘前市役所です。



弘前市役所は、コンクリート打ち放しの柱と梁、
窓越のレンガタイルや建築全体を囲む水平の大きな庇など特徴です。


1974年に本館横に赤茶色の打ち込みタイルで覆われた新館(6階建て)
が増築され、さらに1992年にも新館の南側に
同様の打ち込みタイルの建物が増築されました。
雪の降りしきる風景にあって、新館の赤茶色タイルは
遠くからも判別しやすく、市庁舎の
シンボル的佇まいとなっています。



市庁舎にはいるとまず天井の梁に
驚かされます。

      
前川建築は階段がとてもよい感じで配されていますね。               
ロビーもとても明るい感じですね。


このロビーの階段の手すりやロビーの床も
とてもインパクトがあります。


このイスはよく前川建築でみかけます。


赤い壁がとても印象的な階段です。
分厚い手すりが素敵です。
前川は、赤は人を楽しく高揚させる色
と言っています。

新庁舎のエレベーターは前川の色使いを意識し、
西側は緑色、東側は赤色のエレベーターです。


このドアのとっても持ちやすい感じです。
市民会館のホールのとってと同じかたちをしています。



当時、藤森市長は、当時工事中でだった東京文化会館や
世田谷区民会館などを見聞きし、前川建築を肌でふれ、
弘前市民の気性、風格、伝統に通じ合う確信をもち、
そして前川事務所に赴き設計を依頼したそうです。

藤森市長は、1956年から1976年までの20年間を
市長として務め、その間、市民会館、弘前市立病院、博物館などを
前川に依頼しています。


















2016年10月12日水曜日

天神山文化プラザ建物探訪





10月9日(日)、遠くは鹿児島県、近くは岡山市内から、
天プラ建築ツアーにこられました。
みなさん前川國男の遊び心満載の
建物に感動されていました。
普段通る道に、こんな素敵な建物があるなんて!!
こんな嬉しいお言葉も聞こえてきました。
ぜひみなさんもお越しくださいね。

館内には、天神山文化プラザのみどころや
天プラ探検マップを置いています。

2016年10月1日土曜日

50キセキ+6 弘前あれこれ 街中編

弘前の街中を車で走っていると
どこまでも岩木山が追っかけてくる感じがします。





このリンゴがのっている郵便ポストを街のあちこちで発見!!


このマンホールもりんごのモチーフです。


こちらは、りんご園です。

ここの食堂はりんごを使った料理があり、
私達はりんごカレーを注文しました。
濃厚なカレーの中にサイコロ状のサクサクした小さな
リンゴが入っていて美味しかったです。

アップルパイも売っていて、家でトースターで焼くと
サクサク感が復活してとても美味しかったです。


美味しいりんごを食べながら、街中のリンゴのモチーフを
探してみるのも楽しい時間かもしれないですね。

次回は、弘前市役所をご紹介しますね。お楽しみに。









50キセキ+5弘前あれこれお土産編

木村産業研究所は、郷土の発展のために建てられたもので、
現在は、「こぎん研究所」として訪れる人に
津軽の手仕事を丁寧に紹介しています。


   かわいいこぎん刺しのボタンとがま口を買いました。



ぜひ自分とお友達のお土産に。